JR芦屋駅を降り駅のアプローチを北へと進む。
ラポルテ沿い、こちらに向かってくる人影に目が留まる。
フォーユーの相良さんであった。
数多く、医師の開業をガイドして信頼絶大の九州男児。
男ならこのような友人が必ず一人あった方がいい。
何かあったとき頼りにできる。
その安心感がバックにあってこそ思う存分、前傾姿勢で人生と渡り合える。
相良さんと一緒になって地上への降り口を探し交差点に出る。
向かうは芦屋名店の安愚楽。
今夜、飲み会の場所。
以前、谷口や阿部やタローと訪れ、天六のいんちょがいたく気に入った。
相良さんに先を譲られ店に入る。
店の奥、すでに天六のいんちょが陣取っていた。
横に家内が座りわたしがその横。
順々に詰めて座る。
相良さんはカウンターのもう一方の端に腰掛ける。
このような細かなところに配慮行き届くのはA型だからであろう。
真夏であっても自転車で往診する天六のいんちょである。
聞けば、本当にこのところ容赦無いほどの激暑だそうだ。
そのような話を聞きつつまずはビールで乾杯する。
やがて続々、今宵メンバーが勢揃いし始めた。
安本先生に続いて森先生が現れた。
この日、紅一点となった家内ははじめて安本先生にお目にかかったが、そのお人柄に感服したようであった。
ほっと心落ち着く温かさがにじみ出ている。
誰だって、心安らぐ。
それに加えて、森先生の語りが楽しく、家内は終始笑いっぱなしであった。
これはもう、誰だって楽しく、いつだって楽しい。
そして、しんがり、鷲尾先生が現れた。
わしお耳鼻咽喉科はまもなく開院5年目になる。
来院者を大切にする気持ちに一切ゆらぎがないからだろう。
同じ地元でわたしも家内もその噂を度々耳にするが、ここまで一貫して評判の先生はそうそういない。
安愚楽の料理は相変わらずの絶品であった。
皆で感嘆しつつ、各自またの来店を胸に期した。
くつろいだ雰囲気のなか、かなりお酒の進んだわたしであった。
毎回毎回、とても素晴らしい飲み会となって大満足だ。
次回はどこと話が決まったのだろう。
大阪の寿司屋、黒杉の名が挙がっていたような気もするし、我が家でやるとの話も聞こえた。
酔ったわたしには定かではないが、どこであろうとこんな良きメンバーと杯酌み交わせるのであるから幸せだ。