午後になって二手に分かれた。
家内には市内の用事を頼み、わたしは明石へと向かった。
万事つつがなく事が運び、大阪に引き返したときには夕刻。
梅田にいるという家内と阪急百貨店一階で待ち合わせることにした。
せっかくだから夕飯も済ませよう。
そう話が決まってサントリーウイスキーハウスに向かった。
30周年同窓会のキックオフの地。
今年の2月19日、33期幹事メンバーがこの店に集まって最初の打ち合わせを行った。
家内は一歩入った瞬間から気に入ったようだった。
入口に設置されたウイスキーの展示物に興味示して見入るものだから、すでに着席していたわたしはしばらく注文を待たねばならず、椅子を引いて待つ店員も同様、しばらくそのままの姿勢で待機しなければならなかった。
ウイスキーハウスであるがビールからスタートした。
二杯目からはハイボール。
白州、知多、山崎、響と巡って、当然に角を経て、最後はマッカランでわたしは仕上げた。
家内は「オレンジ香る響スパークリング」がお気に召したようだった。
料理も美味しい。
が、いかんせん家内の監督下。
家内がサラダを数種選んで、わたしはあれこれボリュームあるものを選びたがったが要望叶ったのは、サーモンのカルパッチョとイカの青のり天ぷらとヘレカツサンドのみであった。
ちなみにこのヘレカツサンドはプレジデント・グリも勧めるこの店きっての看板メニューである。
家内もやはり絶賛することになった。
スタッフ皆が感じよく配慮行き届き、とても快適な時間を過ごすことができた。
心地よく酔って家路について、途中、キルフェボンで子らのおやつを買うのも忘れない。
酔いの余韻が家のリビングまで続いた。
ダウンライトのみの控え目な照明のもと思い出の詰まった音楽を夫婦で聴きつつ、子らの帰りを待った。
ほぼすべての話題が子らのこと。
しんみりしみじみ夫婦で共有してきたはるかな時間を振り返った。
たまに女房とハイボール飲むのもいいものである。
まもなく二男が戻り、そして長男が戻った。