KORANIKATARU

子らに語る時々日記

絶好のウォーキング日和、近場を歩いて映画を観た

「皆で集まって勉強する」のだと各自が親には説明するも、あらかたは遊ぶのであろうと親はお見通しの部活仲間総勢8名の勉強合宿、宿は誰かの別荘で期間は二泊三日。


その集合が午前8時だというので一足先に二男が出かけていった。

 
わたしたちはと言えば朝7時半過ぎに家を出て8時開店のヒロコーヒーを目指した。

 
陽射し暖かく日陰に入るとほんの少しだけ肌寒い。

絶好のウォーキング日和と言えた。

 
ちょうど店が開いたばかり。

テーブルに向かい合って座ってそれぞれコーヒーダブルと温かい牛乳を頼んだ。


前夜食べ過ぎたというので家内はセットの生ハムサンドに手をつけない。

前夜食べ過ぎたうちに入らないわたしがそれもいただくことにした。

 
休日の朝、わたしたち同様のんびりお茶して過ごす夫婦連れが目立ち、年代は縦に大きく広がって一様ではないが共感のようなものを覚えた。


伴侶と連れ立ち美味しいコーヒーをゆっくり味わい、しばし羽を休める。

こんな他愛のないことであっても実は結構幸せなことであり、そういう意味でこの朝のヒロコーヒーは安らぎと幸福に満ち満ちていた。


長居しまもなく9時45分というところ。

わたしたちは席を立った。

 
ガーデンズのユニクロが10時に開く。

開店と同時に行くのでなければ混み合うことが分かりきっている。

 
時を追うごとますますウォーキング日和の度合い増す西宮北口の地を並んで歩き南へ下った。

 
わたし一人だと最初に手にとったものを買うといった極めて淡白な買物になるが、家内がいるときちんと取捨選択が為されることになる。


フィッティングルームにじっと立たされ、家内が次々と持ってくるズボンを試着する。

だんだん苦痛になって、わたしはパリコレのモデルではないとしまいには抗議するが家内は全く意に介さない。

 
そのような産みの苦しみを経て、ようやく四本のズボンが選定され、この夏の仕事作業着が一揃い整った。

 
裾直しを待つ間、阪急の食品売り場を行ったり来たりし映画鑑賞用にわさびいなりや海老カツエッグサンドといった食料を買い求め、まだ時間があったので本屋に移動し旅行ガイドを一冊選んでレジに並んだ。

 
前夜家族での食事の際、二男が言った。

映画を観るなら、ピーター・ファレリー監督の『グリーンブック』がおすすめの筆頭。

 
ピーター・ファレリーといえば『ジム・キャリーはMr.ダマー』や『メリーに首ったけ』の監督として有名である。

 
前者は世界最高のアホ映画であり、わたしと二男にとって共有の宝物とも言える名作、後者はわたしが家内に首ったけであった結婚前に一緒に観て大笑いした思い出深い作品である。


だから当然、『グリーンブック』の一択ということになった。

最も近い上映館が阪急塚口のサンサン劇場。

阪急西宮北口から二駅の場所にある。


わたしははじめてサンサン劇場を訪れることになったが、家内は三度目だという。

まだ幼い息子二人を連れ『クレヨンしんちゃん』と『ウォレス&グルミット』を観に来たことがあったと言って、映画館の前で立ち止まりしばし当時を懐かしんだ。


上映までかなり時間があったのでチケットだけ買い、そこらをぶらつくことにした。


日が真上にのぼり陽光が街中に跳ねてますますのウォーキング日和。

「関西ぶらり食べ歩き」といった感じで練り歩き、いかりスーパーの一号店と言われる塚口店にて映画鑑賞用のスイートを買った。

 
それでもまだ時間があってパスポートセンター横の広場に腰掛け結局、映画の前に観賞用の食材をすべて平らげてしまったので、これはもうウォーキング日和のいたずらというしかないだろう。

 
開始5分前になって劇場に入った。

昭和を彷彿とさせる古き良き佇まいの映画館であり、セロテープで貼ったようなポスターがノスタルジーをかき立て、いたるところ素朴な映画愛に満ちていた。


封切りされてかなり時間が経つのに席はそこそこ埋まっていた。

いよいよ始まり最初から最後までまったく退屈することなくたっぷり笑って考えさせられラストではうっすら涙も浮かんで、映画観る喜びを夫婦で十分に堪能できた。

いい映画だった、と観終えてすぐ二男にメールを送った。

 
ガーデンズに戻り、買物などして夕刻。

 
蕎麦を食べようとなって割烹神田に寄った。

結婚前、家内が受付に座る会社が近くにあったのでしばしば茶屋町の神田を訪れた。


かなり美味しいとの記憶が残っていたが、わたしたちの味覚が変わってしまったのか同じ神田でも神田違いだったのか、昔話に耽りつつ、味覚だけが戻る場所を見つけられず取り残された。

 
ロッカーで荷物を取り出し、帰途につく。

いくぶん日は傾き始めたが、依然としてウォーキング日和であることに変わりはない。


ガーデンズが誕生し交通量が増え、近隣の道路では渋滞が頻発するようになった。

 
その緩和のため拡幅工事がなされる予定の道路を、拡幅された後はどうなるのだろう、道路が広くなるのだろうねとまるで小学生が帰り道にするような会話をしつつ、ぶらぶらと歩いた。

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2019年5月2日 朝はヒロコーヒー、夕方は蕎麦割烹神田