KORANIKATARU

子らに語る時々日記

懐かしのヒール役Part4

生きていれば不安がつきまとい、夢に潜在的な不安が反映される。

 

定番とも言える夢が幾つかある。

何が心に大きな影を落としていたのか。

夢を通じて理解が促されることになる。

 

試験前日の場面など、ヘビロテされる夢の筆頭に挙げられる。

 

明日が試験なのに準備が全くできていない。

焦って狼狽え、差し迫った窮状が極まったところで、目が覚める。

 

肩で息しつつ、もう試験とは無縁の身であると気づいて安堵して、試験が強いた心的負担の度を思い知る。

 

ヘビロテのパート2には、家賃の夢が来る。

 

学生時代のこと。

一日でも支払いが遅れると、大家である巨漢のおばさんがやってきて部屋のドアを乱打した。

 

そのようなことが二度ほどあった。

思い出すだけで身がすくむ。

 

だから、夢でも定番になった。

 

旅行中か帰省中。

リラックスして過ごし、ふと気づく。

あ、家賃を払い忘れた。

 

巨漢のおばさんが荒れ狂う。

その様子が思い浮かんでいてもたってもいられない。

 

平静を失い慌てふためき、目が覚める。

もはや家賃といったものとは縁がない。

いまの境遇に思い至って、ほっと胸を撫で下ろす。

 

あの巨漢のおばさんはいまも存命中なのだろうか。

プレッシャーの方はまだまだ健在、いまも生き長らえている。

 

そして、この夜、肩で息するパート3とも言える夢を見た。

 

夢の舞台は昔の実家。

母がいて弟や妹がいる。

 

そこで突如わたしは気がついた。

まだ未婚。

結婚しなければならない。

と、思って更に気づく。

えっ、わたしはもう五十過ぎではないか。

 

その気になればすぐに相手など見つかる。

そう思って心当たりを探すが、見渡せど見渡せど、肝心の相手が見つからない。

 

寂寥が募り、孤独な我が身を憐れみ嘆いたところで、目が覚めた。

 

わたしには女房がいてアホで元気な息子が二人いる。

日々あれこれ賑わい、実に楽しく孤独と無縁。

ああよかった、と安心感が込み上がった。

 

持って回ったやり方で、心が平穏を取り戻す。

夢はそこらドラマのハラハラドキドキをはるかに凌ぐ。

 

パート4には何が来るのか。

過ぎ去った不安の種は懐かしのヒール役のようなものと言え、潜在意識のなか目下現役バリバリで活躍している。

 

夢で逢うのが、怖いような楽しいような。

わたしを苛んだのであるから忌避感を覚えるが、わたしの本質を照らし出すという点で興味深くもある。

 

パート4は寝て待て。

万一の場合には家内がわたしを夢から助け出してくれるだろう。

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