先手が肝心。
自覚する前に手を打てば、流れに澱みが生じない。
さして疲労はなかったがハードに仕事したから時間の問題だった。
だから夕刻、業務を切り上げ岩盤浴に向かった。
結構混み合っていて驚いた。
世には火曜が休みという人も多いのだろう。
休憩時、わたしが岩盤浴をしていると知って、こっちに来ると家内からメッセージが届いた。
岩盤の上に寝転がりぼんやりと過ごし、そろそろ姿を見せる頃だろうかと家内を待つ自分に気づいて思う。
ヒトと同様、つがいで過ごす生き物がいて、彼らもこうして当たり前のように相手と一緒に過ごすのだろう。
家内がやってきて、いつも会っているのになんだか嬉しい。
各種岩盤を一緒にはしごして、ロウリュウ熱波に横並びで耐え、そんなありふれた時間が実に楽しい。
風呂を出て待ち合いで合流し、ソフトクリームを食べ、家内の運転でコーヨーで買物してから帰宅した。
この日は、家内もノンアルコールビールに付き合って簡素に夕飯を済ませた。
こうした平穏にまさる日常はない。
そう思った。