KORANIKATARU

子らに語る時々日記

最終日はいつだって物悲しい

滞在も4日目を迎え、この日が最終日だと思うと一抹の寂しさを覚えた。

 

トレッドミルで走るのも4日連続となった。

走りながら思った。

ああ、寂しい。

 

身支度を整え、ちょうど正午にホテルをチェックアウトした。

前日、長男と原宿のナイキを訪れたが、わたしたちは何も買わなかった。

それで再訪し、夫婦揃ってジム用のウェアを選んだ。

 

隣に千疋屋があったのでそこで昼を済ませ、長男との待ち合わせ場所である宮下パークへと向かった。

 

先にKITHに入って長男を待つがなかなか来ない。

外に出ると入場制限にかかった長男が列に並んで入店の順を待っていた。

 

かつてちびっ子だった長男が青年となってそこに立っている。

それがとても不思議なことに思えた。

 

会社は服装が自由だから、ありがたい。

通勤用のロンTを選んで、引き続き真向かいにあるC.P. Companyへと移動した。

 

昔流行ったブランドだと思っていたが、いまも健在でSTONE ISLANDと並び立つくらい人気を博しているのだという。

 

わたしなら無造作に服を選ぶが、息子たちはしっかり試着してから吟味選定する。

こんな些細なところにさえ家内の影響が垣間見え、子育てにおける母の影響力の大きさにわたしは改めて感心させられた。

 

時間をかけて選んで、シルエットの実にきれいな黒のロンTを買い求め店を後にした。

やはり馬子にも衣装。

息子がいいものを身につけると親は嬉しい。

 

このあと3時半に田町で先輩に会うことになっている、遅刻したらしばかれるといって駅へと走り出す息子の背を見送って、わたしたちは地下鉄で三越前へと移動した。

 

前回同様、マンダリンオリエンタルで帰途の惣菜を調達してから、タクシーを拾って人形町へと足を向けた。

 

最終日はおいしい焼き鳥を食べる。

そう決めていた。

 

店は人気店で上品な感じのご年配の方々で賑わっていた。

おすすめの品を順々に味わって、美味を堪能しつつわたしたちもその賑わいにシンクロしていった。

水炊きで締めてから店を後にし、周辺をぶらついていると今半に行列ができていたので、そこに並んで車中のお供を買い足した。

 

今度は人形町あたりに宿泊しよう。

そう決まったところで、通りかかったタクシーに乗り込んで東京駅へと運ばれた。

 

夕闇の迫る車窓に目をやって、ここに至って寂寥感がMAXに達した。

2024年2月12日昼 京橋千疋屋 表参道原宿店

2024年2月12日午後 渋谷 KITH TOKYO → C.P. Company

2024年2月12日夕飯 日本橋人形町 甲州焼鳥とり火山

2024年2月12日 マンダリンオリエンタルと人形町今半にて車中のお供調達