新たな習慣の地平はいつだって家内が切り拓く。
普段、仕事で遅くなるとジムへと足は向かない。
夕刻ならまだしも、夜はカラダを休めるべきだろう。
が、家内がわたしを誘った。
せっかくだからサウナだけでも入ろう。
それで少し腰が上がって前向きになった。
が、サウナだけというのも物足りない。
行水レベルであってもちょっとは泳ごう。
家内の運転で事務所を発ち、家に寄ってから西宮北口へと赴いた。
先に少し食べようと思って調べると、ここらに新しくできた蕎麦屋が人気を博していると分かった。
予約し二人で蕎麦を分けて頷き合った。
結構いける。
近くにいい蕎麦屋ができた。
住環境が格上げになったようなものである。
ああめでたい。
ジムへと移動し、水浴び気分で20分で済ませるつもりが興に乗って結局30分以上泳ぐことになった。
サウナを終え出口で待ち合わせ、夜風に吹かれて帰宅した。
なんて気持ちがいいのだろう。
こうしてこの日、仕事後の夜間遊泳がわたしたちの暮らしの一部になった。