この日、二男は母校を訪れた。
体格がでかくなったと職員室で大いに驚かれた。
そして午後、OB同士で一戦を交えた。
相手はひとつ下の学年だった。
勝利を収め、夜は部活顧問に率いられ飲み屋へと繰り出し、飲み会後、二男は星光66期4人を家へと引き連れた。
皆をみて家内は大いに驚いた。
中高時代を通じて知っている。
だから、大学生になって彼らのカラダが更にごつくでかくなったことを目にして家内は感動したのだった。
女子は化粧で変わるが男子はカラダで見違える。
ついつい家内の口からそんな名言が飛び出した。
彼らにとって家内は「寮母」のようなものであった。
寮母が手作りした料理をあてにみんなで二次会が始まって、その団らんは深夜2時まで続いた。
途中、零時半。
飲み会を終えた長男が帰宅した。
長男は彼らに輪をかけてごつくてでかい。
兄貴、お疲れ様です。
66期のなかに慶應生がいて彼は起立し長男に対し挨拶した。
夜中なのにリビングの賑やかさは増すばかりであった。
が、これも年の瀬の風物詩。
近所にそれで文句を言う人など一人もいない。