KORANIKATARU

子らに語る時々日記

常識の枠を超えて仲がいい

土日に運動しすぎてカラダがだるい。

そんなわたしを励ましてくれているのだろう。

 

月曜朝の品数はいつにも増して多かった。

かつヘルシー。

ひじき、大根のおひたし、目玉焼き、焼き鮭、野菜たっぷりの粕汁が食卓に並びご飯がすすんだ。

 

家を出て二階から見送る家内にじゃあねと手を振った。

暦では大寒に入ったのに暖かい。

春を思わせるような陽気が兆し、コートは邪魔になるだろうと思われた。

 

電車を乗り換える際、人混みを縫って歩き、唐突に自負心のようなものを感じた。

家内の安楽をわたしが支えている。

これはもういい男をつかまえた、家内からすればそう言っていい話に違いなく、立派に務めを果たすわたしは漢の鑑。

 

そのように自画自賛しつつ一日の業務を粛々と片付けて夕刻早く、コートを手に帰宅した。

 

昼に本町ガーデンシティ店の華都飯店で担々麺とチャーハンハーフを食べていたからさほどお腹は空いていなかった。

では、と家内が用意したのは前夜のてっちりの出汁で作った雑炊だった。

 

向かい合って雑炊を食べつつ、家内の話がはじまった。

 

この日、新作の入荷を知らせる連絡があって家内は心斎橋へと出かけた。

 

おすすめの品を見ていると横に品のいい夫婦連れがやってきて指輪など選び始めた。

その奥さんが店員に言った。

「中学入試が無事終わったんです」

 

視線を向けると結構美形なその奥さんは晴れがましさで笑顔満面だった。

夫は記念に何かジュエリーをプレゼントするのだろう。

 

家内にもその晴れがましさには心当たりがあった。

だから話しかけずにはいられなかった。

 

雑炊を食べつつ家内の話を聞いて、わたしも頷いた。

やはり大阪星光は素晴らしい。

この歳になってますます思う。

 

二男の66期だって仲睦まじいが、わたしたち33期だって普通の常識を超えてめちゃくちゃ仲が良い。

 

たとえば先日の土曜。

33期の何人かが集まった。

日曜に彼女にプロポーズする友だちのため、55歳のおっさんらが激励のため集まったのだった。

 

そんな15歳レベルでバカバカしい、しかしちょっと胸の熱くなるような友情が死ぬまで続く。

これはやはり常識では考えられないことだろう。

年末年始も引き続き甘党路線