KORANIKATARU

子らに語る時々日記

極寒のホームで食べたおにぎりは温かかった

お値打ちの肉を見かければ買い込み、息子たちのために焼いて送る。
どれだけ忙しくても、合間を縫って食料の発送を欠かしたことがない。

 

なんて勤勉なのだろう。
つくづく感心する。

 

ちょうど料理教室に出かけるタイミングで、日生から牡蠣が届いた。
皆へのお裾分けを忘れない。

 

このように、人によくすることが、家内の習性としてしっかり根付いている。

 

わたしはおにぎりを持たされた。
家内が認めたもの以外、口にしないよう厳しく釘を刺されているのだった。

 

業務の合間、極寒の駅のホームでおにぎりを頬張りながら、しみじみと思った。

こういう味は、二度と忘れない。

 

小雪がぱらつくなか、家路についた。
寒いが、この程度なら走れる。
そう思って武庫川に出た。
ああ、やはり気持ちがいい。

 

まもなく料理教室を終え、家内が戻ってきた。
夜、甥っ子――わたしの妹の息子――から、仕事の帰りに寄ると連絡があったという。

 

それで家内は張り切って肉を焼きはじめた。
こういう場合、ごちそうを振る舞うのが、家内の常なのだった。

 

パワーのある人。
味方にすれば千人力で、敵に回せば、戦慄するほどの強敵となる。

 

この家の扇の要は、家内なのだった。

2025年2月19日 息子たちへ食料発送

2025年2月19日 朝 フォー,昼 おにぎり,晩 鳥よしの焼鳥