KORANIKATARU

子らに語る時々日記

中学受験が終わればそこで一段落区切りつく


今日は長男のラグビーの試合を神戸ユニバー競技場まで見に行く。
そのためいつもより2時間早起きし3時には事務所に入った。

生真面目な学生みたいに休日でもコンディション維持のため最低限の仕事はこなす。
もちろん学生時代はこれほど真面目ではなかった。
学生時代まじめに過ごさなかったツケを今払っているようなものである。

事務所に向かう車中、The Cranberries の Dreams が流れ懐かしいのでリピート設定にした。
Mission:Impossibleのラストシーンに挿入されている曲である。

ロンドンの映画館で見た当時のことが思い出されかつて一人で巡った旅の余韻が蘇る。
静まり返った休日深夜の国道二号線を20年ほど昔の思い出に耽ってクルマで走る。


二男の中学受験まで残すところ約8ヶ月ほどとなった。
あともう一息で完了となる。

GW明けからは塾での滞在時間が格段に増えるようだ。
私と家内とも送り迎えなどで忙しくなる。

そして瞬く間に時は過ぎ去り、良き思い出、懐かしい話として振り返られることになるであろう。


中学受験は、子を列車に乗せ送り出すようなものである。
送り出した後、あれやこれやの意思決定は徐々に子に移譲し親は後方に引き下がり、先々のことは走る列車とその環境に任せてしまう。

目的地に着実に向かうであろう列車であれば、選り好みすることもない。
ジャンプ競技みたいにK点超えるばかりが能ではない。
お酒はぬるめの燗でいい、肴はあぶったイカでいい。
要は食えれば何だっていい。
そんなようなものだ。

列車に乗車すれば、そこにはこの先6年では済まされない長い長い付き合いとなる友人らとの出合いが待っている。
彼らとの話題尽きない交流のなか、成長がぐんぐん促進されていくことだろう。

それら頼もしい力をあてにできるので、親はその分楽ができる。


間もなく、子らを二人とも送り出し終えることになる。

今は子らの世話でキッチンに立ちっぱなしで際限なく料理作り、あれやこれや世話焼く家内も、子ら二人が中学生、高校生、そして大学生となっていけば加速度的に気持ちに余裕出て楽ができるようになっていくだろう。

そうなればGWやお盆など世間並に旅行なども楽しめるようになる。

そう、今度は楽しむ番となる。


子らの友人が我が家を訪ねてくる。
嬉しいことである。
皆、大歓迎。
可愛くて仕方ない。
全員束ねて頭なでて抱きしめたくなるくらいだ。

今は小さな伴走者たちが着実に成長を遂げ、未来を切り開いていく。
彼らは希望そのもの、まるごと全部、何でも可能。
その心意気があたりを照らし、そこら中ぱっと明るくなる。
集えば集うほどに明度が増すというものだ。


休日ごと早起きして出かける長男である。
しかしラグビーしているということ以外詳細知らなかった。

先日たまたま通りかかって灘浜グランドでの試合を見た。
ネットで何の試合か調べると、ラグビースクール間の試合の模様がいくつもアップされている。

クリックすると長男の姿が現れた。
一人黒のキャップの見慣れたガタイ。

押され倒され突き飛ばされ、前線の攻防で七転八倒している。
こんなところでこんなことしていたのか。

遠く友が各地で奮闘するのと同じ、彼は彼の地に赴き、そこで彼の戦いに力尽くしていたのであった。

今日は真っ直ぐグランドに駆けつける。
戦いぶりをとくと拝見させてもらう。


6年生となれば、GWは特別特訓に充てられる。
初日は西宮北口、残り3日は上本町。
二男はみっちり鍛えられることになる。
最終日は上本町で家族打ち上げ。
ほんの少し、ささやかGWを楽しもう。

残すところ後わずか。
我が家は中学受験から卒業だ。
結果どうあれ無事に終わればそれでよしである。