ジムで走って和らかの湯で憩い炭酸水を飲んで寝る。
これがここ一年を通じての標準的な夜の過ごし方である。
標準仕様の夜以外には二種あって、家飲みか外飲み。
外飲みはもっぱら友人らと連れ立つ。
歳を取れば取るほどいろいろな人と場を共にするのだろうと想像していたが大違い。
知らぬ人と同席するのは若気のパワーがある間に限られて、ごく自然、勝手知って気心知れた友人と酒席囲む形に落ち着いていく。
背丈の伸びと似たようなもの。
つまり飲みの顔ぶれは中高大の間で大体決まって、以降、友だちの友だちは友だちという広がり方を時折する以外は全く増えない。
友だちとの付き合いは長丁場。
大事にしなければならない。
気心という点で家飲みも同じようなもの。
たまに外食もするが家内と一緒であればそれもまた家飲みの範疇に入る。
家内は町一番の事情通でもある。
わたしが疎い近隣の情報も家内と話せば間髪なく補われる。
どんな話も家内の手にかかれば、興味深くて面白い。
テレビ見るよりはるかに楽しいといえるだろう。
それでついつい家飲みの回数が増えてしまうが、寄る年波というやつは。
仕事に備え最良のコンディションを整えなければならない。
連日飲むとカラダに障る。
だから日を空けてほどほどにということになる。
今夜は外飲み。
友人らと久々連れ立つ。
柴田君などフライング。
一週間前に店を訪ねたというから、待望の度が窺えるというものだ。
終日の夏日。
日中は仕事に精出し日暮れにひと風呂浴びて現地に向かう。
体調は万全。
が、まだ週の真ん中。
身の丈に合わせつつましく、静かその場を味わおう思う。