KORANIKATARU

子らに語る時々日記

これから大いに盛り上がる

土曜夕刻、部活帰りの二男と待ち合わせ野田の焼肉やっちゃんを訪れた。

 

以前家内とこの店で食事して以来気に入って、その後長男を引き連れ、この日ようやく二男を伴った。

 

カウンターに男二人並んで座り、まずは小品としてココロ刺とセンマイ刺を頼み肉は塩タンからはじめた。

 

わたしはビールジョッキ、二男は大盛りのライスを手に、分厚くとろける肉と相まみえる時間がはじまった。

 

美味しいものを食べるとその瞬間動作が止まる。

肉を一口含んで予想したとおり、真横の二男がそのままの形でピタリ静止した。

 

内に潜むDNAが打ち震えて歓喜して、身体を構成する全細胞がこぞって異議なく善とする、つまり生存にダイレクトに寄与貢献するレベルの美味と深い部分で理解できるから一瞬身動き取れなくなるのも当然と言えば当然であった。

 

長男と来たときと同様に、大物主役級の肉をわたしは立て続けに頼んでいった。

 

塩タンに続いてバラが現れ、次なる役者はロース、そしてハラミがわさび醤油を伴い参上した。

どれも新鮮そのもの。

だから刺身を食べるときみたいにわさび醤油とも見事に合致調和した。

 

仕上げはホルモンミックス。

塩で食べるが風味よくコクがあって口に含んでいつまでたっても飽きずに美味しい。

 

結局二男は大盛りごはんを二杯食べ、わたしはビールを何杯飲んだのか分からない。

 

もちろんこれだけの量を食べるのであるから、無言であるはずなくあれこれ会話した。

 

たとえばタコちゃんJr.が皆の期待どおり二年前の松井Jr.同様東大寺を辞退し大阪星光にやってくる。

だから君は兄貴分としてしっかり目を配らねばならない、といった話など。

 

そこから学校の話となり、電車で「蒼天の拳」を読んでいるとたまたま乗り合わせた先生に見つかり取り上げられることを覚悟したが、まず読むべきは「北斗の拳」だろうと二男は助言を受けただけだった。

 

そのエピソードが起点となり「北斗の拳」の話になった。

二男がそれを完読したのは小学4年の頃。

 

我が家の図書係としてこれまで数々古典とも言えるマンガを取り揃えてきた。

ドラえもんやオバケのQ太郎といった定番からはじめ、それはもうあれやこれや全巻まとめて買い込んでは子らに与えた。

 

いい音楽に触れるのと同じくらい、いいマンガに接することも大事、そう考え積極的に購買してきたので、その名残りでいまも息子から注文あればついつい応じてしまう。

それで先日「蒼天の拳」が全巻やってきたのだった。

 

そのような積み重ねがあるから、うちの息子らはわたしたち中年ともマンガ談義で会話のラリーが交わせ「北斗の拳」であっても話題途切れず、ラオウやトキをはじめ登場する多彩なキャラクターについて話尽きることがない。

 

が、話の途中で二人顔を見合わせ押し黙ることになった。

なんたる偶然。

焼肉やっちゃんに流れる有線の曲がそのときクリスタルキングの「YouはShock」に変わったのだった。

耳にすれば誰にだって懐かしいあの名曲、アニメ「北斗の拳」の主題歌に他ならなかった。

 

そして家に帰って二男とともにわたしは再び驚くことになった。

帰宅する時間を見計らったようにスカパーで「北斗の拳」が再放送されていたのだ。

 

強烈な個性を誇る登場人物たちが画面の向こうで相変わらず健在で、ちょっとした感慨のようなものを覚えるが、画面のこちら側でも同じこと、とわたしは思った。

 

マンガに負けず劣らず、わたしたちを取り巻く登場人物もその数が増え多彩賑やかとなっている。

例えば、うちの子が育ち友人の子が育ち交流が生まれ、ここだけでなく、そこにもあそこにもといった感じで外伝とも言うべき話が幾つも誕生することになるだろう。

 

おそらくはマンガを上回り、話はこれから大いに盛り上がる。

そう思うと続きを楽しみに待つような思いとなって新鮮。

ジャンプの発売を毎週首長くして待ったあの頃みたいに心が弾む。

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2019年2月16日午後6時 JR野田駅前 焼肉やっちゃん