KORANIKATARU

子らに語る時々日記

隣国に実の妹ができたようなもの

朝、無人のジムで走ってから町に出た。


明洞の路地に朝食を求める列が見えて加わる。

待つこと10分。

イェジ粉食の店外に置かれた簡素なテーブルに家内と向き合う形で腰かけた。


ピビンバ、スンドゥブチゲ、海鮮チヂミ。

主役三種とそれに添えられる副菜でテーブルは満杯になった。


食後はロッテ百貨店で買い物し時間を潰した。


待ち合わせはソンブッドンで12:30。

ソウル北部にある人気店である。


タクシーに乗り北村地帯を抜けなだらか上る。


わたしたちが先に着き先に食べることになった。

ヌルンジとぺクスというのは韓国の家庭料理だそうだ。

一口食べて家内が思わず声を漏らした。

おいしい。

その声で周囲の視線が集まった。


まもなく家内の友人が手にプレゼントを携え現れた。


昼食の後、あちこち歩いて途中からわたしひとり別行動しジムで過ごし午後7:30に再び合流。


夕飯は韓牛の名店チャンゴ43。

映画の話などで盛り上がりたっぷり肉を食べた。


腹ごなしに清渓川沿いの小道を歩き東大門に出た。

数年前と様変わりした街の雰囲気にわたしたち夫婦は大いに驚いた。


家内にとっては隣国に実の妹ができたようなもの。

ホテルまで帰ってそこでおみやげについて説明し手渡した。


駅で見送ったとき、家内の友人の目には涙が見えた。

次回は日本で会いましょう、と二人は固く誓い合った。

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2019年6月22日 ソウル