食べたい。
そう頭に浮かんだものを朝昼食べる。
ほぼ無思考、畜生レベル。
夜も同様。
ただ、ほんの少し理性が意見し大事をとって飲み屋は避ける。
消去法を勝ち抜く王者は決まってコンビニ。
毎夜そこで惣菜とビールを買って仕事後、職場で憩うことになる。
その昔、まったく同じような食生活を送っていた。
東京でひとり暮らしをしていた頃のこと。
当時は20代、独身。
月日流れても、行き着くスタイルが全く変わらないから感慨深い。
つまり、この古くからの飲み仲間は趣味趣向が不変であって裏切らない。
遠く時をさかのぼり、独り気重にビールを煽る若き同輩を隣に置いて、当時と同様、ビールを煽る。
数は減ったが、ペースは同じ。
あっという間に三缶空いて、もうこれ以上は受け付けない。
じゃあ、またな。
明日も同じくビールで乾杯。
この先もずっと変わらぬ飲み仲間であり続ける。
彼がわたしを袖にするなどあり得ない。
なぜなら年の差あってもすべてにわたって好みが同じで意見も同じ。
おまけに出どころもそうなら行き着く先までみな同じ。
かつ、幸福感が今日現在に至るまで右肩上がりで増している。
だから毎夜の飲みが楽しくて仕方なく、まったく寂しいなどと思わない。