塾に行けば女子がいる。
四天だと近所だからか自然な感じで会話が生まれる。
そうやって顔見知りになって、勉強の合間、一緒に食事することもある。
男子だらけというより、男子だけが存在する学校の極端が、ほんの少しは矯正されるという点で、塾のメリットは小さくない。
生徒だけでなく職員さんやアルバイトの学生も含めれば話す相手は多々あって、女子というだけで身構える男子校男子特有の症状から解放される。
つまり、ある種の病を免れる。
これもキャンパスライフの下準備と思えば、やはり予備校。
その名のとおり、学業プラスαまで面倒みてくれていることになるからありがたい。
家で夜食を食べるとき息子はくつろぎ、その日の出来事について家内相手に楽しく語る。
登場人物は少なくない。
星光の友だちから他校の友だち、それに女子。
先日の模試の際、右エリアに陣取った灘チームのなかにいた昔の塾友だち、左エリアに陣取った西大和チームのなかにいた昔の塾友だち、そんな超優秀な軍勢に挟まれ星光チームで肩寄せ合い励まし合った。
それだけでなく梅田の路上で毎回話しかけてくるおじさんや何やら意味不明なことを大声で叫んでいるおじさんなど。
この世は多彩。
いろいろな人で構成されている。
学校以外にも足を運ぶからこそ日常が豊かなものとなる。
勉強ばかりが能ではない。
附随する学びは、かなり大きいと言えるだろう。