KORANIKATARU

子らに語る時々日記

線に留まらず束になる

つい先日のこと。

東京に遊びにやって来た友人らを二男は歓待した。


全員が京大生で元はと言えば星光生。

焼きそばとたこ焼きを作り母から送られてきた肉を炭火で焼いて振る舞った。


普段から料理の腕を振るう。

日頃泊まりにくるのはもっぱら東大生と一橋生で、これまた元はと言えば星光生である。


このように星光生の付き合いは線に留まらず束になる。

そういう意味で実に豊かなことだと言えるだろう。

 

帰省の際、筑駒理三の友人らと夕飯を共にした後、陰性との結果を確認してから二男は郷里に向かう汽車に乗り込んだ。


長男も同様。

足繁く家にやってくるのは近所に住む東大生らで、これは元はと言えば西大和生である。

その他、大学の先輩も後輩もやってくる。


だから帰省に際してPCR検査を受け陰性との結果を携えた。


大阪にても二男が会うのは星光生で群れて集まり夜を明かし、長男の元へは京医と阪医の馴染みの友だちがやってきて、そこに慶應経済の友だちも混ざったが元はと言えば全員が西大和生で、昔のようにうちに泊まって旧交を温めた。


兄弟揃って常に交流が盛んであるから、世相も考慮し今年は祖父母宅訪問を取りやめることにした。


テレビを見れば震え上がる。

東京から帰省したというだけで迎える方は二次感染を懸念してしまうに違いない。

そんな不安を抱かせるだけでも親不孝な話であり、万一のことを考え自重するのがいまや良識と言えるだろう。


元旦はうちの親父をこの家に招く。

実家より広いから密にはならない。

そこで親父は孫らと過ごす。


二日目は義親宅を訪れるのが恒例であったが、元旦の疲れが残る日に押し掛けるよりゆっくり休んでもらった方がいいとかねがね思っていたし、夫婦で話し二重の意味で時期を改めるのがもっとも正しいとの結論が導かれた。


コロナによって人間関係の濃淡が不可避的に際立っていく。

会わない人とはますます会わず、会う人とは何であれ会う。


寂しいような気がしないでもないが、後者の縁まで奪われる訳ではない。


線に留まらず束になる。

そんな場があるだけ恵まれた話と言えるだろう。

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今週を駆け抜けた昼食たち

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昔の写真