月曜が申請の締め切りだった。
どうしてもと金曜に頼まれて、なんとか目処が立つから引き受けた。
職員で手分けし週末を使えば月曜の午前には書類が仕上がる。
そして、その午後、出来上がった書類を家内が神戸に持ち込めば間に合う。
目論見どおり事が進んだ月曜の朝、家内には午後に予定があることが分かった。
日頃、お世話になっており、そもそもが入り込むのも困難な時間帯に無理して時間を取ってもらっていた貴重な予約であった。
躊躇われたが、時間的に両立し難くキャンセルせざるを得なかった。
秤にかけて軽んじてしまったようなものであり、これが複数回に及んでいたから心が痛んで釈明の言葉もなかった。
人に喜んでもらうことが喜び。
そう思って仕事に携わっているが、その流れのなか玉突き事故のようなことが連鎖して、迷惑をかけてしまうことが生じ得る。
だからこそ、最大限の注意を払うべきだったと悔やまれる。
金曜の時点で家内の予定をきちんとわたしが確かめていれば、最後の走者役を他にあてがう余地もあり得た。
やはり、わたしの管理不足が原因と言わざるを得ず、ほんとうに申し訳ないことをしてしまった。
非を詫びたうえで日記に残し戒めとし、再発防止を誓いたい。
そして今後は事を敷衍し、「思いがけない巻き添え」について普段から考え、想像が巡るようにしておかねばならないだろう。
極端に言えば、生きているだけで思いがけず誰かに迷惑をかけることがある。
何か事を行えば、巡り巡って誰かにとっては傍迷惑な話となる。
それくらいに思ってちょうどいいのだろう。
だからこそ、謙虚につつしみ深くあらねばならない。
迷惑をかけているのだからそれがデフォルトで当たり前と心得たい。