連休が明けて仕事が立て込み、一昔前の過ごし方へと退化した。
仕事で遅くなって連日飲んで、若き頃に夢見た理想の毎日を地で行ったのであるが、こうまで続くと楽しいを通り越す。
先週の日曜を最後にジムへは行かず、時間を見つけて水曜の朝と木曜の夕方に走っただけであるから、摂取カロリーが消費カロリーを上回り、結果、体重が2キロも増えた。
その一方、飲んでダラけて新聞さえも手に取らず、知力の方は痩せ衰えた。
土曜になってようやく新聞に目を通す時間ができ、ジムにてじっくり運動することもできた。
ああ、これが不可欠。
そう実感し、この日をきっかけにここ最近定着した在り方へと回帰しようとの思いが強まった。
平日は飲まず運動し、夜は地味に質素に勉強して過ごす。
飲むにしてもなるべくなら友だちと連れ立ち、お酒と交流の両方をいっぺんに楽しむのがいいだろう。
水曜はタコちゃんに誘ってもらって、おごってもらった。
33期の役得を感じつつ、しかし、わたしは飲んでその場でどこか親戚のおじさん化して無遠慮となって、若い子たちの顰蹙を買ったような気がしないでもない。
それなのに、酔ってアホ化して喋るわたしの皿にタコちゃんは焼き上がった肉をどんどん置いてくれ、そんなふとした一場面にわたしはいたく幸せを感じ、いま思い出してもその場面が胸の中であたたかに再生されて幸福感がよみがえる。
どのみち飲むなら、そんな思い出も増えた方がいい。
先日、明石の道場でわたしがひとりで飲んでいると、横のテーブルに現役を引退したと思しき老年の男性二人組がやってきた。
差し向かいで楽しそうにお酒を酌み交わす姿を横目に思った。
わたしだって、誘う人物には事欠かない。
恵まれていると言えるほどそんなメンツが大勢いるのに、このままでは宝の持ち腐れになりかねない。
退化した一週間を過ごし、週明けにかけて修正をかける。
残りの人生、どのような局面においても有意義さの濃度をあげていこうと思う。