KORANIKATARU

子らに語る時々日記

なんの予定もない日曜日の記録

なんの予定もない日曜日だった。

 

そうなると決まりきったルーティンどおりに過ごすことになる。

朝、走って、それからジムへと向かった。

 

たっぷり運動し、たまにはいいではないかと飲み屋に寄ってひとときを過ごした。

 

隣りが若い女子の二人連れで、互い男運がないことをぼやき、飲むにつれ言葉が過激さを増していってなんとも可愛らしい。

日曜の明るいうちから一緒に管巻ける女子友がいるなど最高ではないか。

そこらの男と過ごすより絶対楽しいはずである。

 

U字型のカウンターの前方には若い女子がこれまた日曜の明るいうちからひとり飲んでいた。

あれこれ食べて飲んで、自由を満喫しているといった風に見える。

こちらもそこらの男と過ごすよりはるかに楽しいに違いない。

 

で、そんな光景を目にするうち、ふたつの飲み客が時系列でつながった。

 

隣の二人組のうちどちらかに彼氏ができれば、そこで女同士の付き合いにはピリオドが打たれるかもしれない。

そうなると残った一人が前方のような一人飲みする女子になる。

 

気兼ねなくひとり飲みする幸福感にひたりつつそんな想像を巡らせていると、長男からメッセージが届いた。

Happy Father’s Dayとあって、まもなく二男からもメッセージが送られてきた。

いつも応援ありがとう。

 

なんともかわいい奴らであると思って、ふと実家でひとり過ごしているだろう親父のことが頭に浮かんだ。

電話でもしようと思うが、先日会ったばかりで今週も顔を出す予定にしている。

だからわざわざ親父一人の時間を邪魔することもない。

 

わたしは引き続きカウンターでひとり過ごした。

 

機嫌上々、鼻歌交じりで家に戻ると、家内がヨガのレッスンを終えて帰宅していて、これからジムに行くというから驚いた。

家内からすれば普通のことなのだろうが、わたしのような横着者にとってその規律高さは称賛に値する。

 

そして夜はまた連日欠かさないオンライン英会話に取り組むのだろう。

とてもわたしには真似できない。

 

日曜の明るいうちから居酒屋で過ごす若き女子らと同じくらい、家内は人生を謳歌している。

そう思った。

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