KORANIKATARU

子らに語る時々日記

なんであれ息子たちあっての話

忙しく活気あふれる事務所にて、新規採用のための面接を行った。

いい人がいたので即決。


うちにピッタリだと皆が感じてこの出会いを喜んだ。

これでまた戦力が増強され、仕事を通じて事務所の一体感も増すことだろう。


夕刻、晴れ晴れとした気持ちで事務所を後にし、谷六の交差点にて家内と合流した。


この日はヨガのあと美容点滴を受けてきたとのことだった。

それでなのかどうなのか。

いつにも増して元気な家内であった。


家内の話を楽しく聞きながら長堀通りを玉造方面へと歩いた。

目指すは居酒屋ながほり。

今回で二度目の訪問となった。


家内があれこれ頼み、前回同様どの品にもわたしたちは感嘆させられた。

いやあ、うまい。

水やわさびといった細部まで含めてすべてが美味しく、そこに投入された手間を思って、わたしたちはゆっくりと一品一品を味わっていった。


大将の息子さんがワインと日本酒とチーズのソムリエとのことで家内がチーズについていろいろ教わりながら頼んだチーズ春巻きのおいしいことといったらなかった。


このように、大将が培った伝統芸に新旧の幅広い味わいが加勢してその出来栄えは日々進化を遂げているのだった。


何より天然素材にこだわった姿勢が一貫していて、料理の一つ一つがカラダに優しい。


水みたいに透明感のある日本酒をくださいと頼むと、間髪入れずに黒龍が差し出された。

まるで白ワインだと、家内はたいそう喜んだ。


ひとしきり食べ、店を出て玉造から電車に乗って家へと向かった。

横並びに座って海外出張中の息子から送られてきた写真を夫婦で眺めてあれこれ話した。


息子たちから寄せられるローカルニュースがいつだってうちのトップニュースで、夫婦間はいつだって息子たちの話題で持ち切りなのだった。


居酒屋ながほりはうちにピッタリ。

今度息子が帰ってきたら必ず訪れよう。

夫婦が抱く抱負もまた息子たちあっての話なのだった。

2024年3月7日 朝 ペンネ,昼 谷六 忠弥

2024年3月7日夜 玉造 居酒屋ながほり