久々早い帰宅となったので家内を買物に誘った。
雨脚は激しくなるが傘は不要。
家をクルマで発ち10分後にはガーデンズの阪急食品売場でわたしたちは食材を吟味していた。
わたしがカートを押し、家内がカゴに品物を入れていく。
いつ頃からだろうか。
一緒に買物するのが楽しくなった。
ただひたすら忙しかった時期は過ぎ去って、少し余裕があるからなのだろう。
それに料理の源流ともいうべき場所から立ち会えば食べ物に愛着も湧いて味わいも増す。
いいこと尽くめということである。
大体いつも買物の行程は野菜、果物、肉、魚、卵、飲み物、お酒といった流れで進む。
今夜二男が帰ってくるので、この日はうなぎ、ぴょんぴょん舎の冷麺、石松餃子、はちやの餃子といった彼の好物もチョイスされることになった。
帰ってすぐに支度が始まり食事も始まるのであるから、ちょっとした離れの食料庫に寄って来たといったようなものである。
ビールとレッドアイで乾杯し、まずは香ばしく炒められた万願寺とうがらしに京都で買った七味をふりかけて食べるが実に美味しい。
続いてはきゅうり。
素のまま味噌をつけてかじる。
これまた美味しく、フルーツトマトにはフランスで買った塩を軽く振って頬張るが、期待どおりにやはり美味しくほっぺが落ちた。
メインは石松餃子と鳥軟骨の唐揚げ。
ささっと家内が支度して、ここで飲み物をビールからトマーティンのハイボールに代えた。
夜が深まりその深まりにウイスキーの深みがマッチし、すべてがああ美味しい。
家が最上の食事処。
しみじみわたしはそう思った。