年が明けて忙しく、月が変わっても忙しい。
おそらくこのままずっと忙しい。
こうも忙しいと考えるより先、カラダが反応する。
気づけばこのところずっと始発で事務所に乗り込んでいる。
のんびりと出勤する気楽さに味をしめ9時から仕事にかかるという日々をしばらく過ごしてきたが、いまやかつてと同様。
朝の6時にはすでにトップスピードで仕事にかかっている。
いきなりの猛攻であるから序盤で勝負が決まる。
けだもの類にとって根源的な喜びがもたらされるようなもの。
だからその野蛮が習性となって、未明には内奥の予鈴が打ち震えるかのごとく鳴り渡る。
昔からわたしは目覚まし時計など使ったことがない。
幾ばくかの野性がやはり内に残存しているのだろう。
仕事が捗り、内なる猛獣が歓喜する。
いいこと尽くめに見える早起きであるが、何事も一長一短。
家内が起き出すより早い始動になるから、結果外で食べることになって、ここ最近体重が増えてきた。
つまり、体重が増えなければ仕事が捗らないということであり、これはもう迂回路のない隘路に閉じ込められているも同然といった話である。
飛距離を伸ばすため敢えて体重を増やした落合博満や岡本綾子のことを思い起こさねばならない。
現役バリバリのプロなのである。
わたしも相応の体重を覚悟しなければならないのだろう。