KORANIKATARU

子らに語る時々日記

何の変哲もない夕飯時の一場面

帰宅するとEXOのリズムに乗って家内がノリノリで夕飯の支度をしていた。

 

「これでも見て待ってて」

わたしをテーブルに座らせ、家内がタブレットを置いた。

 

EXOが踊って歌う画面をわたしは眺め、家内の二万語に耳を傾けた。

 

この日、街で自転車を駆るチビッ子を見かけたという。

ヘルメットがぶかぶかで可愛く、ついついうちの子らの小さな頃を家内は思い出した。

 

あの頃、スマホがあればどれだけたくさんの動画を撮影したかしれない。

そう言いつつ、昔の記憶が家内のなかで再生され始めたのだろう。

遠い目となって以降、話題は我が子のことで占められた。

 

前菜は伊勢で手に入れた山芋を潰して載せたとろろご飯。

そこにハマチとタイの刺し身が添えられた。

 

家内は料理しつつ赤ワインを飲み、わたしはノンアルをグラスに注いだ。

 

まもなくチンと温まった骨付鳥が野菜スープとともにテーブルに差し出され、その後をおって牡蠣のオイル漬けがやってきた。

 

そして〆の品はタコのペンネ。

パルメザンチーズとタバスコをふんだんにふりかけて食べるが、隠し味のガーリックが効いて実においしい。

だからわたしはおかわりし、パンまでせがんだ。

 

わたしが満腹になったのを見計らい、家内は二男に電話してどうでもいい話をスピーカー設定で繰り広げ、折よくそこで長男からわたしに電話がかかってきたので、会話が四人でクロスして家族全員で会話しているも同然となった。

 

今度上京したときには、寿司。

そう話が決まって、「楽しみで仕方がない」との二男の言葉が夫婦の胸に深く刻み込まれた。

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2022年1月31日 朝食

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先週の弁当

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2022年1月31日 夕飯 一鶴の骨付鶏・牡蠣のオイル漬け・タコのペンネ