KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

夜までずっと雨が降り続いた

雨なので代々木駅からタクシーを使った。 一歩裏手に入ると住宅街が軒を連ねる。 細い生活道を伝ってまもなく中華の店にたどり着いた。 ここでゆっくり昼食の時間を過ごし、雨が降り続いていたのでまたタクシーを使いホテルへと向かった。 雨で出歩くことも…

幸先のいい出だし

業務を終え、駅に向かって歩き始めた。 ちょうどそのとき、まるでドラマのようにタイミングよく、前からタクシーがやってきたので手を挙げた。 武庫之荘まで、と伝えそこから所要15分ほど。 「焼鳥谷口」に着くと、ヨガを終えた家内が先に待っていた。 いつ…

思い出のたっぷり詰まった店

今月の後半、ボリュームのある業務が連続した。 そのうちのひとつ。 複数日にまたがった案件が、この日に無事ようやく完遂をみた。 だから、途中下車してわたしは長田の平壌冷麺を訪れた。 ひとりで肉を焼きビールを飲んで、これも仕事と自身をねぎらう。 緩…

思わず間に入った

岩盤浴を終えての帰途、ノンアルコールビールを求め駅前のコープに寄った。 夕刻、買い物客で混み合っていた。 比較的空いたレジがあったのでその列に並んだ。 わたしの前は女性。 小学生の子がいる、といった年格好に思えた。 その女性が会計する際、事件が…

何の自慢にもならない話

その昔、家内を当てこすった人物はこう言った。 「あんたには友だちおらんやろ、あたしには百人おるけどね」 そんな話を夫婦で思い出しつつ、友だち百人について考えた。 一人ずつ顔を思い浮かべて、すぐに気づいた。 わたしという箱には限りがあって、百な…

雨の休日の過ごし方

天気予報とは裏腹に雨が降り続き止みそうにない。 京都へ行こう。 当初は家内とそう話していたが、予定を変更することにした。 各部屋にルンバを走らせ、ハンディクリーナーで家内がルンバを補佐し、わたしは左手にマイペット、右手に雑巾を持ち、部屋という…

食の感動と喜びが波打つ場所

空の青と木々の緑が明るく映える快晴の朝、家内は芦屋へと出かけ、わたしはその間、武庫川を走った。 家内の行き先は阿部レディースクリニックで、先日、ヨガ仲間にも同院を勧めたという。 院長がほんとうに優しく、何でも話せて励まされて元気になる。 もう…

涙はまぶたに留まった

明石にて業務を終えて電車に乗った。 右手に海を見ながら、着信のあったメールに返事をしていく。 母の日のギフト特集というメールに目が留まった。 一年前のことが思い出され、視線は自ずと海へと向いた。 母が体調を崩したのはちょうど去年の今頃、GWに差…

会わずにいても身近な存在

このほど女房が戻ってきた。 東京滞在の疲れを取るためヘッドスパを受けてくる。 だから帰宅が遅くなる。 そう言うから、わたしも寄り道して帰ることにした。 帰途、ひさびさ岩盤浴に寄って、夕刻の時間を過ごした。 疲れも取れて清々しい。 小雨が残る夜道…

コンセントレーションの方法は多種多様

長年にわたって業務に携わり、たいていのことには慣れ、だから仕事に勤しむ時間のほとんどを平常心で過ごすことができる。 平穏が何より。 そう思う性格のわたしであるからこの状態が幸せで、もし日常が憂いに侵食されれば職業者としての耐用年数は激減の一…

何とかしなければならないのは自分

4月も下旬に差し掛かり、前方をみればGWが間近に迫る。 だからだろう。 忙しい。 前日も業務に追われ、この日も同様。 早朝から午前中にかけて書類を整え、午後からは外に出た。 訪問と訪問の予定の間に電話業務がちょこちょこと入って、余白の時間幅がみる…

頭上はいつも快晴

東京滞在4日目の夜。 ホテルで過ごす家内に電話した。 先日家内が受けた国家試験の結果が出て、合格。 ささやかな資格であっても資格は資格で国家資格。 事務所の業務に直接役立つからありがたい。 報せを受け家内は喜んだ。 が、結局すぐに会話は息子らを…

傍にいるだけが能ではない

話を聞いてわたしはいたく感心した。 職場は苛酷。 体力と気力が充実しているはずの若者であっても、尻尾を巻いて逃げ出しかねない。 そんな環境下、そこそこの年齢になってもその女性は甲斐甲斐しく働き続けていた。 たいへんでしょう、ほんとうによく続き…

趣味趣向に沿い各自別々にアクセスする

先日のこと。 ある事業主の方に格闘技について教えられた。 この6月に日本一を決める戦いがあって、格闘技ファンなら誰もが熱く注目している一戦があるのだという。 わたしは何も知らない。 が、聞くうちその熱がこちらにも伝わってきた。 タケルとテンシン…

いつでもどこでも33期は昔のまんま

会合の席に招かれて金曜夕刻リーガロイヤルホテルを訪れた。 会場は3階。 受付に大勢の人が詰め掛けていた。 まずは遠巻きに立ち、わたしは人がはけるのを待った。 と、同じく遠巻きの位置に見慣れた顔があって驚いた。 島田市長だった。 やあ、と言って彼…

到着予定は朝

夜になって季節標準の気温に落ち着いた。 日中はまるで夏だった。 開けた窓から雨音とともに涼が入り込み、カラダに微か残る火照りが和らいでいった。 家内と夕飯を食べていると、テレビのニュースが東京地方の寒の戻りを伝え、わたしたちは東西の気温の差に…

前に座るのは学校一の人気者

業務を終え、喜び勇んで心斎橋へと向かった。 声が掛かれば断らない。 わたしの飲み会出席率はゴロフキンのKO率をはるかにしのぐ。 この日誘ってくれたのはもちろん大阪星光33期。 ホテル日航にある但馬屋で向き合った。 ビールからハイボール、そしてワイン…

つがいで過ごす日常

先手が肝心。 自覚する前に手を打てば、流れに澱みが生じない。 さして疲労はなかったがハードに仕事したから時間の問題だった。 だから夕刻、業務を切り上げ岩盤浴に向かった。 結構混み合っていて驚いた。 世には火曜が休みという人も多いのだろう。 休憩…

ゴングが鳴ればファイトする

少しでもいい仕事ができるよう、さっさと寝床に入る。 月曜は週の出だしであるから、特にコンディションに気をつける。 夕飯を簡素に済ませお酒も飲まずすぐ横になった。 新聞を読むうち自然とまぶたが重くなり消灯。 次に気づいたときには朝、となるはずだ…

同じ話を繰り返し感慨まで同じく繰り返した

ナビの目的地を大神神社に設定し家を出た。 助手席には家内。 話を聞くうち、いつしかクルマは大和三山の懐に至り、あっと言う間、巨大な鳥居が目の前に迫った。 強さも匂いも日差しは初夏そのもので、少し歩くと汗ばんだ。 いつものとおり、大神神社を先に…

じっとしているのがお利口

快晴の土曜日、事務所で仕事していると職員が現れた。 不思議なもので一人より二人。 彼も仕事しているのだと思うと、わたしも仕事に身が入った。 この日、家内は料理教室に出かけ仲間と一緒に食事するとのことだったので、「仕事が片付いたらこのあと、どう…

内には夏がみなぎった

業務の最終地点は吹田だった。 仕事先へと向かう途中、家内に電話を掛けた。 いま京都。 家内はそう言った。 なぜなら、かくかくしかじか。 家内が天満でヨガのレッスンを終えたとき、京都伊勢丹から電話があった。 かねてから念願していた品がお目見えした…

星の光は盛り返す

岩盤浴で英気を養っていると、セノーくんからメッセージが届いた。 休憩室で涼みつつ、画面上にてしばし言葉を交わした。 前日、キジくんとシバテンと食事したという。 みな大阪星光の33期。 やはり相変わらず仲がいい。 今度は誘ってと返事した。 そう言え…

咲き誇る桜に思い出を重ねて歩いた

たまたま通りかかって、懐かしさにひたった。 当時、長男が年長で二男が年少だった。 ふたり仲良く大阪市内の幼稚園へと手をつないで登園していた。 ちょうどいまと同じ春先の時分、入園したばかりの弟は兄がいたからさぞ心強かっただろう。 昔なじみの通り…

無為が有為に置き換わった

大阪南部にクルマで向かった。 片道で二時間かかるから、移動だけで半日が過ぎる。 昔は頻繁にこんな「遠足」の機会があってそれを楽しんだ。 いまは予定をやりくりし、何とか合間を縫ってという話になる。 電車でなら多少なり仕事ができるが、クルマの場合…

居心地のいい日常

筋を違えたのか痛みがあって診察を受けた。 寄る年波。 糖化と酸化によって老化が進む。 放置すればあちこちがもっと痛くなる。 医師にそう言われれば素直になれる。 早速家内に頼んで、食事内容を変えてもらうことにした。 数年前、糖質制限した際はやがて…

いつの間にか恒例行事となった

夫婦揃って心が向いたので、昼を前に家を出た。 地元の神社を経由して、宝塚方面にクルマを走らせ清荒神を訪れた。 大安の日曜であったが、参拝者の数はさほどではなかった。 ゆるり諸堂を巡って、丁寧に手を合わせていった。 想うことは夫婦で同じ。 昔は子…

場面ごとチャンネルを切り替える

親父と飲む。 そう言うと、家内が差し入れを作ってくれた。 肉は柔らかい方がいいのですき焼き用を焼き、父の好きな太刀魚を焼き、エビを揚げた。 野菜もとれるよう煮物も添えた。 わたしは実家近くの寿司屋に電話しテイクアウトを二盛り頼んだ。 土曜夕刻、…

祇園で出会った四つ葉のクローバー

京都駅の改札前で家内と合流し、人波をかき分け地下鉄の駅へと向かった。 週末であり新年度初日であり桜は満開。 春真っ盛りの京の都は人で溢れていた。 入学式があったからだろう。 まっさらなスーツを着る若者の姿が目立った。 京都は学生の街なのだと改め…

移動性高気圧が雲を蹴散らす

天気と同様。 内面だっていつも快晴とは限らない。 雨は小降りとなったが空は相変わらず分厚い雲に覆われていた。 そんな空模様にシンクロするかのような胸の内を抱え、電車に揺られた。 その間も仕事の連絡が途絶えない。 携帯にせわしなく目を注ぎ、ひとつ…