KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

意気地の足しになるような何か

肉を焼く。 そう家内から連絡が入ったので、帰途、ビッグビーンズに寄った。 いい肉があったので、適当にカゴに放り込んだ。 で、省みた。 ついこの間までのわたしであれば、この肉を写真に撮って日記に残した。 そうすれば先々振り返って懐かしさに浸れる。…

人の基本を妖怪人間に学ぶ

金曜の夜、久々家族で食卓を囲んだ。 空間が広々としていて、家の居心地は格別。 視線をぐるりと一周させて家内はそう言った。 なんであれ一段落。 くつろいであれこれ話し、そんなひとときをわたしは幸福だと思った。 普通の人はそうしみじみと思ったところ…

何を持っていき、何を持っていかないか

今日付けで解約通知を提出した。 4月末日までには新事務所に移転することになる。 メンバーも増えた。 そして移転。 引っ越しを前に業務に更に精進しようと気持ちが高ぶる。 新たな思いを引っ提げ新しい場所に移るのであるから、おのずと断捨離のプロセスを…

名付けによって親しみが増す

その昔、「百円おばちゃん」と呼ばれる人がいた。 阪急神戸線の電車のなか乗客に「百円ちょうだい」と声をかけてまわるおばさんで、ちょっとした有名人だったという。 名付けによって親しみが増す。 そんな一例として紹介されたエピソードだった。 「百円お…

ひとり家で過ごす祝日

この機会は逃せない、そんな料理教室があるのだと連絡が入った。 家内の指示に従い、ネットで申し込み同時に支払いを済ませた。 参加して正解。 かなりの充実度だったと家内から報告があった。 何事も機会を捉え外さない。 さすがの情報力と行動力である。 …

日常の囲いを軽々と踏み越える

休日になってもすることがない。 つくづく思う。 いろいろな活動をするようにはできておらず、だから結局、一様の在り方に収束していく。 早朝に起きタスクノートを確認し、そうすると仕事にかかっていつの間にか時間が過ぎる。 すっかり外が明るくなった頃…

今度こそ腹で理解できた

定期的にジムには通うがベルトがきつくなった。 日常に外食の入り込む機会多く、ここ最近は外食ばかり。 となると、てきめん。 腹に来る。 それで有酸素運動を毎回自らに課すことにした。 じっとした体勢でする筋トレは確かにきついが、はあはあぜいぜいとい…

ほんまあいつええ奴やなあ

一気に春めいて汗ばむほどの陽気となった。 夕刻、セーターを羽織っただけで出かけた。 目がしょぼついて季節をカラダで感じた。 やはり今年も花粉症からは逃げられない。 症状の緩和には早目の対策が効果的だというから先手必勝。 そろそろ花粉が舞い始める…

ちょっと気づいたことをただ書いただけの日記

力を合わせて作業する必要があったので事務所に出た。 会議テーブルを作業場に各自の業務が進むたびにチェックを入れ指示を出し途中弁当を食べ夕刻前、無事目標の行程を終えることができた。 新しく導入したシステムも有効に機能し、今月が初回となるお客さ…

すべてが奇跡で構成されている

朝、電車に乗っていると電話が鳴った。 谷町九丁目で降りてすぐに折り返した。 ほんとうにびっくりした。 またしても絶妙のタイミングでいい話が降って湧いたのだった。 この日の午後、業務を終えてから不動産屋を訪れる予定にしていた。 事務所の移転を決め…

これぞファンのお手本

長男から写真が届いた。 いま温泉地にいるとのこと。 連れはラグビー仲間。 みな同じ大学でいわば兄弟みたいなものである。 引き続きたくさんの友人に恵まれて幸い。 仲が良くて微笑ましく、親として実に嬉しい。 で、旅先であっても彼は英語のレッスンを欠…

時間がすっ飛んでご対面

ずっと家で過ごしていると普段は見過ごす場所にも目が留まる。 この日、家事する拍子に食器棚のなかに目をやって、そこに若きわたしたち夫婦の写真が飾ってあるのを見つけた。 ダイニングの目立つ場所には子らの写真が飾ってあってそれらは見慣れている。 が…

家内の話はまだまだ続いた

在宅勤務であっても随所に外出が入る。 客先での業務を終え夕刻、直帰した。 近所のスーパーに寄って惣菜を買って家に戻ると、中はしんと静まり返っていた。 家は無人。 人が不在の空虚が匂い立ち、遠い昔、ひとり暮らしをしていたときのことを思い出した。 …

自分でケツを叩けるうちが花

月曜の朝になると毎度のこと。 「位置について、用意、ドン」と号砲が鳴る直前のような感覚を覚える。 独特の緊張感を伴うから他の曜日と景色が全く異なる。 自営業になっても変わらず、この歳になってもそうであり、助さん格さんに助けてもらっても相変わら…

爽快な気分が三つまとめて押し寄せた

家で仕事をする合間、家事もこなす。 各部屋にルンバを走らせ、一旦停止後、隅や端を中心に拭き掃除をし仕上げにまたルンバを解き放つ。 燦々と太陽が照りつけているとみれば、南を向いた1階の裏庭と2階のベランダに布団を干し、一定時間後、焼き加減が均…

一人にされると自分の地が出る

家の快適さは事務所と比較にならない。 遅ればせながら在宅ワークを始めてそう実感している。 早朝に起き出した瞬間から仕事が進む。 作業エリアはダイニングのテーブル全面で、昔懐かしの洋楽を流す。 やがて空が白みはじめて、天窓から降り注ぐ光量が増し…

人数分だけ喜びが大きくなる

メンバーがひとり増え事務所の雰囲気が格段によくなった。 助さん格さんの間で会話が弾み、特に昼食時、職場に満ちる平穏がなかなかいい。 その二人が一対となって互いあれこれ相談し、励まし合って一緒に頑張る。 それで仕事に多少なりつきまとう苦も和らぐ…

本質はそこに宿る非物質の方にあった

寒暖の周期が短くなって、そろそろ花粉が鼻腔をくすぐり始めた。 春である。 この日が節目。 家内の弁当作りに一区切りがついた。 子らが園児だった頃を始期とし、気づけば終期。 ちびっ子の頃はちびっ子らしく愛らしい弁当を携えた。 塾に通い始めて以降は…

カラダがひとりでに反応する

年が明けて忙しく、月が変わっても忙しい。 おそらくこのままずっと忙しい。 こうも忙しいと考えるより先、カラダが反応する。 気づけばこのところずっと始発で事務所に乗り込んでいる。 のんびりと出勤する気楽さに味をしめ9時から仕事にかかるという日々…

春がまた息を吹き返す

あらかじめ希望にかなう物件がチョイスされていたのだろう。 土曜日に不動産屋を訪れ、数箇所まわってピンとくる出合いがあった。 それでその日のうちに申し込んで審査も終わって成約。 このたびキャンパスが変わる。 せっかく上京したのだから、機会あれば…

先頭に立ち率いて歩く

ジムが日課。 日曜も欠かせない。 息子を送り出してすぐ夫婦で鳴尾のジムを訪れた。 が、運悪くマスク不着の男が呼気を荒げて走っていた。 すぐさま退散し、わたしたちは上甲子園のジムへと行き先を変えた。 日曜朝ののんびりとした時間に身をひたしてカラダ…

日記は過去を検索できる辞書みたいなもの

コートを脱ぎ手に取った。 そんな陽気のもと、開店の時間に合わせわたしはヨドバシカメラに向かった。 春になれば息子と一緒に買い替える。 そう予定していたMacBookであったが、手持ちのものの動きがいよいよ遅く、わたしの分だけ先、新品を買い求めること…

目線の先にありありとした未来が見える

午後最初の業務先は家の近所だった。 道すがら家に寄ると、家内はヨガのレッスンを受講中だった。 午前中、仕事の手伝いで市内をクルマで走り回ってもらっていた。 だから、すでに家に戻って何食わぬ顔でヨガに勤しむ姿に、神出鬼没とでもいった驚きを感じた…

そうそう、そういうことが一番大事

職場にて電話業務の最中、携帯が鳴った。 息子からだった。 手が離せないので息子とは話せない。 その着信画面をただただ眺めた。 根が心配性だからだろう。 息子から着信があるたび、何かあったのかと身構えてしまう。 電話を終えてすぐにかけ直した。 やれ…

要の元気が最重要

特に興味はなかったが、家内に聞いた。 恵方巻きを買って帰ろうか。 あちこちの店頭で賑やかに販売されていたし、立ち寄った野田阪神のイオンでもあの手この手、「鮨よしたけ監修」といったような触れ込みで様々な巻きずしが売れられていた。 家内の返事はワ…

ここ数日、疲れを感じる

帰宅し風呂を終えると、夕飯の準備が整っていた。 わたしは食卓に向かい、家内はこの日2本目のヨガのレッスンに取り組んだ。 難度の高いポーズが決まると、家内が言う。 撮って。 そのたびわたしは箸を置いてiPhoneを家内に向けた。 レッスン後は食卓に並ん…

確率の海を渉猟する勝負師が相手

業務を終え、京都に向かった。 待ち合わせ場所は伊勢丹。 地下のフロアをぶらつく家内を見つけ、横に並んだ。 その昔、京都伊勢丹の地下食を横並びで歩くなど不可能なことだった。 フロア全面が人で埋め尽くされ、気弱な者なら身動き取れない。 それくらいの…

手と手で通じ合う

まだ明るいうちからワインを開けた。 酒の肴は昔のアルバム。 夫婦で過去に分け入り、互い思い出を語った。 どういう訳かこの日は子らの手へと話の焦点が結ばれていった。 家内に続いてわたしも手にまつわる記憶を振り返った。 空晴れ渡る夏の終わりの日曜の…